Story

澤田霞

私は青年海外協力隊として、2011年に西アフリカのセネガルの農村に住みました。そこに住む人々の生活は、循環可能な資源を使い、お互いに支え合って成り立っていて、私にはとても美しく見えました。

グローバル化に伴い、人々の生活は、いろいろな指標で生活を評価されるようになりました。教育水準が低い、医療へのアクセスがない、安全な水にアクセスできない、女性が自立していない、栄養バランスが悪い、等です。これらが良いか悪いかはともかく、私が一番なんとかしたいと思ったのは、これらを「問題」として指摘され、人々が「自分たちの生活は劣っているのだ」と劣等感を感じて生きてしまっていることでした。

彼らがもっと誇りをもって暮らせるようにしたい、と思いました。
任期終了後、アフリカの人たちのリアルな姿を伝えたいと考え、キャンサースキャンの代表取締役・福吉潤とアフリカ専門のマーケティング調査会社を立ち上げました。それがAfricaScanです。

現地のやる気のある人達と一緒に事業を起こしていくことは、とてもやりがいのあることでした。
一方で、世間では裏切りや不正と呼ばれるものもたくさん経験し、自分の現地の人々への向き合い方も変わりました。しかし、厳しい事実にも前向きに対応し、支え合う人々に救われてきたのも事実で、アフリカに住む人達に誇りを持って生きて欲しいという思いは、今でもそのままです。

私はアフリカの地において自然体で生きていられると感じており、
自らここを生活の地として選択しました。
住ませてもらっている身分としての責任は、現地の人々が望むポジティブな変化を起こし続けることだと思っています。
私たちのチャレンジが、アフリカの人々が自身の指標で物事を判断し、
自身の生活に誇りを持てる社会の実現に繋がると信じています。

私はもともと、P&Gでマーケティングの仕事をしていました。
リーダーシップや世界で活躍できるマーケティングを学べ、活躍できる場所が整っていましたが
それを辞めて、ハーバードのビジネススクールに留学しました。
一流のビジネススキルを持ったビジネスマンたちが求めるのはお金ではなく、
より社会的に価値が高い仕事なのだだと気づきました。
HBSの卒業生の13%は、次の働く場所としてNPOを選びます。
わたしもHBS在学中、ケニアでインターンをしたのですが、そのとき、
お金やキャリアアップだけではない、もっと人のためになることを仕事にしたいと思ったのです。
それを気づかせてくれたケニアで、何か事業をしたいと思っていたときに、澤田と出会い、アフリカスキャンを立ち上げることになりました。
現地に根を張って、ケニアの人々を健康に、さらにアフリカの他の国でも展開していきたいと思っています。

大学卒業後、澤田は青年海外協力隊として
西アフリカのセネガルに渡りました。

セネガル

2年間アフリカで過ごす中で、ここでは
とても自分らしく過ごせていると感じました。
ボランティアという立場で
小さなインパクトしか出せなかったことが悔しく、
アフリカに根を張って、事業を行うことで
もっと大きなインパクトを出したいと思いました。

ひらめき

ハーバード大学ビジネススクールを卒業し、
日本でソーシャル・マーケティングを専門とする会社
”キャンサースキャン”を経営する、福吉と出会いました。

大学卒

福吉も以前ケニアでインターンをした経験から、
アフリカで健康に貢献することがしたい
という志が合致し、アフリカスキャンを立ち上げることになりました。

協力

最初はケニアでマーケティング調査を行っていましたが
実際の姿を知るには経営することが必要だと感じ
小売店であるキオスク経営を始めました。

shop

心が折れそうになることもありましたが、
信頼できる仲間も徐々にできていきました。
十分な教育が受けられなかったが優秀な人たちが
仕事を通じてぐんぐん成長していく姿が
何よりうれしく感じました。

キオスクで健康食品を売ったり、
健康診断を行っていくうちに、
驚くべきことに、先進国と同じように
肥満がとても問題になってきていることがわかりました。
中年女性の約半数が過体重BMI25以上だったのです。

田舎に住む人や貧しい人でも使える、健康管理ツールがない。
これは私たちがやるべきだと思い
2017年1月、SIMWAYというダイエットアプリをリリースしました。
ケニア最大の新聞やニュース番組にも取り上げられ、
今では計5500人以上の人に使っていただいています。

SIMWAYを通じて、平均3キロ減量した
という結果が出てきました。少しずつ結果が
出始めたことに喜びを感じながらも
肥満になる前・病気になる前に
それを予防していくことが必要だと考えています。

アフリカの人々の日々の暮らしにポジティブな変化をうみだし、
健康で豊かな未来の実現に貢献します

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